「気持ち悪い」から20年愛されるキャラへ:わかさ生活ブルブルくんの成功は「エゴの放棄」にあった

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h ttps://president.jp/articles/-/119526 のページの記事を見て、ちゃうやろ? って思て書いたのがこの記事です(画像もこのページから持ってきた) ブログの使い方がわからないので、こんな変な引用になってます。

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「気持ち悪い」と嫌われたキャラクターが愛され続ける違和感

世の中には、最初は「失敗作」として酷評されながらも、いつの間にか定番商品へと化けるものが存在します。健康食品メーカー・わかさ生活の有名キャラクター「ブルブルくん」も、まさにその筆頭と言える存在です。

目の健康をサポートするサプリメント「ブルーベリーアイ」のCMでおなじみのキャラクターですが、登場した当初は社内外から大不評の嵐でした。「見た目が気持ち悪い」「CMを見るたびに子供が泣き出す」といった強烈なクレームが相次いで寄せられていたのです。

普通であれば、そこまでの拒絶反応が出た時点で表舞台から消えるのが当然の流れです。しかし、ブルブルくんは姿を消すどころか、20年以上が経過した現在でもSNSなどを中心に絶大な人気を誇っています。

「信念を押し通したから成功した」という美談の嘘

この現象について、世間のビジネス記事などでは「周囲からどんなに非難されても、創業者が自分の信念やこだわりを押し通したから成功した」「クレームをチャンスに変えた」といったストーリーとして語られることが少なくありません。

しかし、本当にそうでしょうか。

「批判を無視して自分のやりたいことを押し切ったから愛された」という説明には、どうしても大きな矛盾が存在します。どんなに作り手が「これがいいんだ」と主張したところで、受け手である顧客が「生理的に受け付けない」と感じている以上、自分のこだわりを押し付けるだけでファンが増えるほど甘くはないからです。

「気持ち悪い」という不満の声に対し、何も変えずに押し通して成功したという話は、論理として成り立っていません。

最新技術という「カッコつけ」が招いた不気味さ

では、なぜブルブルくんは生き残ることができたのでしょうか。

その本当の理由は、作り手側が「自分たちの身勝手なカッコつけや自己満足」に気づき、それを手放したことにあります。

ブルブルくんが最初に登場した当時、世間では3Dの立体的なコンピュータグラフィックス(CG)が「先進的で新しい技術」として注目を集めていました。企業側には、「最新技術を取り入れている先進的な自分たち」「時代の最先端を行くカッコいい表現をしている自分たち」という自己満足があったと考えられます。

しかし、立体感のある3D表現は、大きな目玉というモチーフの生々しさを過剰に強調してしまいました。海外のアニメーションでは受け入れられるようなリアルな3Dの質感も、日本の多くの人々にとっては「馴染みにくく、気味が悪いもの」として映ってしまったのです。

作り手のエゴと顧客が求めるもののズレ

つまり、初期の失敗の本質は、顧客が何を求めているかではなく、「新しいことをやっている自分たちを見せたい」という作り手側のエゴが先行してしまっていた点にありました。

ユーザーが求めていたのは「技術の先進性」や「企業のカッコよさ」ではなく、毎日目にする親しみやすさでした。作り手の都合やこだわりを優先した結果、顧客の感覚と大きなズレが生じ、あの強烈な拒絶反応を引き起こしてしまったのです。

私たちは普段の仕事やモノづくりにおいて、自分が「これは素晴らしい」「新しい」と思い込んでいるアイデアが、実は単なる自己満足やカッコつけになってしまってはいないでしょうか。

3Dから2Dへ:自分たちのこだわりを捨てる決断

作り手のエゴによって生まれた「気持ち悪い」という強烈なクレームに対し、本当に必要だったのは自分たちの考えを押し通すことではありませんでした。求められていたのは、顧客が何に拒絶反応を示し、何を望んでいるのかを正しく理解することです。

そこで行われた決定的な方向転換こそが、3Dから2D(平面イラスト)へのデザイン変更でした。

立体的なCG表現が持っていた生々しさや不気味さを削ぎ落とし、日本のアニメや漫画文化に馴染みやすい親しみのあるシンプルな2Dデザインへと改善を図ったのです。これは単なるデザインのマイナーチェンジではなく、「最新技術を使いたい」「カッコいいものを作りたい」という作り手側の都合を完全に捨て去る決断でした。

外国のアニメーションで親しまれる表現がそのまま日本で受け入れられるとは限らないように、顧客の文化や感覚に合わせた最適な表現へ「ローカライズ」したからこそ、拒絶から親しみへと評価が劇的に変わりました。

本当の「顧客目線」とは何をすることなのか

世間でよく耳にする「クレームはチャンス」という言葉の本質も、ここにあります。

クレームを「自分たちのこだわりを証明するための試練」と捉えて押し通すのは、ただの自己執着に過ぎません。顧客からの厳しい声(不快感)をきっかけに、自分たちのカッコつけや思い込みに気づき、真のニーズに合わせて商品や表現を柔軟に変革することこそが、本当の意味でチャンスを活かすということです。

ブルブルくんが20年以上もの長きにわたって愛され続けているのは、創業者が初志を曲げなかったからではありません。「気持ち悪い」という顧客の生々しい拒絶を受け止め、自分たちの価値観を捨てて顧客のニーズに応えるデザインへと大胆に変革したからです。

自分たちのやりたいことを押し通す頑固さと、顧客のために自分を変える柔軟さ。ビジネスやモノづくりにおいて、本当に息長く愛されるために必要なのは、一体どちらの姿勢なのでしょうか。

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