こんなものにも流行が?
一時期、練炭自殺がニュースに取り上げられていた事がありました。
今度は、硫化水素を発生させる自殺が、はやっているようです。
硫化水素?
なんじゃい、その専門用語
早い話が、『混ぜるな危険』自殺です。
あの、洗剤だったかな?
違う種類を混ぜたら、ガスが発生するやん。
それで、自殺しようって話らしいです。
記事によると、この自殺によって、周りにも被害がでているようです。
なんと、迷惑な話でしょうか。
ところで、この硫化水素ですが、私も発生させた事があります。
もちろん、自殺をしようとした訳ではありません。
まだ、あの頃は私も若く、未来に希望があると信じていましたから・・・
それは、私の高校時代です。
私は、寮に入っていました。
その日は、天気もよく、絶好の洗濯びよりでした。
そこで、洗濯機に、白いジージャンを入れました。
う~ん、懐かしいな~、白いジージャン。
ジージャンとは、ジーパンの生地で出来たジャンパーの事です。
普通は、ジーパンと同じ青色なんですが、あの頃は、白のジージャンもありました。
私は、おしゃれさんのため、その白をキープしたくて、洗剤と一緒に漂白剤も入れました。
しかし、思ったほど、漂白剤がありませんでした。
そこで、お風呂やトイレを洗う洗剤を入れました。
あの頃、私たちの間では、ジーパンを自分で漂白する事が流行っていました。
そこで、後輩のジーパンを、そのお風呂などを洗う洗剤で漂白した事があります。
かなり強力で、青いジーパンが、真っ白になったぐらいでした。
その洗剤を入れると、見る見るうちに、水がオレンジ色になりました。
「あら~」
と思っていると、変なにおいがします。
そして、頭がくらくらしてきました。
すかさず、私は逃げました。
運がいいことに、寮の洗濯場は屋外にありました。
また、寮のみんなは天気が良かったので、遊びに行ってていませんでした。
確か、テスト期間中だったと思います。
私は、少しだけそのガスを吸っただけでしたが、吐き気とめまいがしました。
その時、初めて、
「これが混ぜるな危険か~」
と、身をもって学習しました。
匂いも無くなり、後で白いジージャンを取り出してみると、オレンジ色に染まっていました。
そのオレンジ色は、いくら洗濯しても落ちませんでした。
しかし、オレンジ色のジージャンは、おしゃれさんの私には恥ずかしく、後輩にあげました。
後輩は、かなりオレンジ色のジージャンが気に入ったようで、いつも着ていました。
今思い起こせば、もうちょっとで、殺人犯になるところでした。
硫化水素による自殺、後絶たず 周囲巻き込む危険も
家庭用洗剤などから硫化水素を発生させる自殺がまた起きた。27日、神戸市でアルバイトの男性が図った自殺は家族も巻き込む惨事に発展。インターネット上では「新しい方法」「簡単に逝ける」と紹介され、昨年1年間に少なくとも6人、今年に入ってからはこれまでに9人が命を落としている。男性は浴室の扉に「開けるな」と張り紙をしており、過去のケースを模倣した可能性が高い。医療関係者は「家族や消防隊員、警察官までも危険にさらす。一命を取りとめても後遺症が出る恐れがある危険な手段だ」と警告している。
「練炭自殺に代わる、新しい自殺方法が開発された。火をおこす必要はない。練炭よりも簡単」
こんな言葉がネット上で若者を扇動している。硫化水素を使った自殺の方法を紹介する内容が複数の掲示板に書き込まれ、「目張りや注意書きも行い、遺書を残すべきだ」と殺人事件と間違えられないためのアドバイスまで書かれている。
「有毒ガスが発生中。硫化水素。警察を呼べ」。実際にこんな注意書きを張った上での自殺が今年2月末、大阪市内であった。
注意書きは民家の大学院生(24)の部屋に張られていた。警察や消防が出動、半径約50メートルを交通規制する騒ぎになった。今回も「有毒ガス発生開けるな」と張り紙があったが、家族を巻き込む結果になった。
過去にも巻き添えが相次いでいる。3月に岡山市で高校2年の男子生徒(17)が自殺した際には母親も死亡。昨年7月には神奈川県で自殺した大学生=当時(21)=は「遺書に「家族への不満はない」と記していたが、母親=同(49)=と兄=同(23)=が死亡、妹(18)が重体になった。
家族だけではない。今年2月に東京都のアパートで起きた男性(27)の自殺未遂では、近所の女性と乳児2人が病院に搬送。駆け付けた警察官が自殺者を助けようと突入し、搬送されたケースもあるという。
消防庁によると、一昨年の硫化水素にからむ事故・自殺の認知件数は4件で、下水管内での作業中などの事故がほとんどだった。ネット掲示板に自殺方法として書き込まれ、増えだしたのは昨年からとみられる。
「原料」とされる洗剤は届け出が必要な毒劇物ではなく、あくまでただの日用品。ネット上の書き込みすべてを削除するのは難しく、抑止に向けて打つ手がないのが現状だ。洗剤の製造元は「困惑している。従来から『混ぜるな危険』と表示しているが、『これと混ぜるな』と書くと逆に自殺の手法を宣伝することになりかねない」。
大阪大学医学部法医学教室の的場梁次教授は「濃度が高ければ1分もせずに死亡するが、それは近くにいる人も同じ。どの程度のガスが発生するか素人には予測がつかず、他人を巻き込む可能性が非常に高い」と警告している。
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