ウイルス対策ソフトのシマンテック社は、ソフトの「ソースコード」が、不正アクセスされ盗まれたようです。
シマンテック?
この会社名を聞いて、ピンとこないかもしれません。
じゃあ、こちらでどうでしょう。
この会社の、ソフトの商品名です。
「ノートンインターネットセキュリティ」
そう、ノートン先生です。
念のために、「ノートン先生」の意味を説明をしときます。
たとえば、ネットでソフトをダウンロードします。
すると、セキュリティソフトの、ノートンインターネットセキュリティが反応します。
そして、ウイルスを削除したというメッセージがでます。
この一連の動作を、
「ノートン先生に怒られた」
ということがありました。
”先生”という言葉が付くところかわかると思いますが、一目置かれた存在でした。
その後、いろいろなセキュリティソフトが出てきて、ノートンの地位も昔ほど高くないかもしれません。
だから、もしかしてノートン先生の意味が分からない人もいるかな~と思って説明しました。
さて、今回の盗まれたものは、ソースコードです。
ソースコードとはプログラムの事です。
これって、何か問題あるの?
パソコンを使っていてわかると思いますが、パソコンは融通がききません。
パソコンが
「言われていないけど、これやっときました~」
何てことは、絶対にありません。
だから、すべて指示する必要があります。
この指示の集まりをプログラムといいます。
今回、このプログラムが不正アクセスで盗まれました。
これは、かなり問題だと思います。
先ほども書きましたが、プログラムは指示の集まりです。
だから、プログラムをみて、指示されていない方法でウイルスを作れば、パソコンはウイルスに感染します。
たとえば、こんな感じです。
パソコンがウイルスに感染したとします。
そこで、セキュリティソフトに文句を言ったとします。
「ちゃんと働かないから、ウイルスに感染しただろ~」
すると、実際にセキュリティソフトが返事することはありませんが、もし返事したら
「だって、そんな命令うけてないも~ん」
と、まるで役所のような返事をすると思います。
ところで、「ノートンインターネットセキュリティ」ってソフトですが、不正アクセスを防ぐ機能もあったとおもいます。
これって・・・
警察や警備会社に、泥棒が入られるようなものでは?
そういえば、警備会社に泥棒が入られて、お金を盗られたってのは実際にありました。
面目丸つぶれ。
まさに今回の事件も、同じではないでしょうか。
ところで、ソースコードを盗まれたノートンは、どう言っているのでしょうか?
「最新の製品を使っていれば、導入されたPCがサイバー攻撃にさらされる危険は小さい」
ってことを言っているみたいです。
つまり・・・
「新商品買ってね♪」
って事だと思います。
実は、私も昔、ノートンを使っていました。
しかし、ノートンは安くありません。
だから今は、無料のソフトのMicrosoft Security Essentialsってのを使っています。
無料だから心配かもしれませんが、このセキュリティソフトはマイクロソフトが提供しています。
だから、安心かな~っと思って使っています。
でも、ウィンドウズといえば、セキュリティホールの修正のために、しょっちゅうアップデートしています。
この程度の実力しかない会社のセキュリティソフトでも大丈夫かと、不安にもなったりしますが、貧乏な私にとって、無料は魔法の言葉です。
「もし、ウイルスに感染したらどうするかって?」
その時に改めて考えます。
米シマンテック、ソースコード流出 ウイルス対策ソフト
ウイルス対策ソフト大手の米シマンテック社は18日、ウイルス対策ソフトなどの設計図にあたる「ソースコード」が何者かによってアクセスされ、盗まれていたと発表した。PCを遠隔操作するソフトで、通信を傍受される危険が増した可能性があるという。
盗まれたのは、看板商品のウイルス対策ソフト「ノートンインターネットセキュリティ」、「ノートンアンチウイルスコーポレートエディション」の2006年版と、PCを遠隔操作するための「PCエニウェア」などの一部。
同社によると、PCエニウェア以外は、最新の製品を使っていれば、導入されたPCがサイバー攻撃にさらされる危険は小さいという。PCエニウェアは、PCを乗っ取られるなど、通信障害の危険性が増した可能性があるという。同社は、06年に盗まれたソースコードが最近、公開されたことから、被害状況を調査していた。
ウイルス対策が専門のセキュアブレイン、星沢裕二執行役は「仮に現在も同じ方法でウイルス対策がとられていれば、ハッカーなどに弱点が発見されやすくなる可能性がある」という。
コメント