ほ~、あれにも名前があるんだ~
松の「こも巻き」には、効果がないようです。
「こも巻き」とは、木に、ござみたいな(これが”こも”という名前らしい)のを、腹巻みたいに巻く事みたいです。
私も、何度か見たことがあります。
改めて、「こも巻き」について、ちょこっと調べました。
こも巻き(こもまき, 菰巻き)は、江戸時代から大名庭園で行われてきたとされるマツカレハ(マツケムシ)の幼虫を除去する方法のひとつ。マツカレハの幼虫は、冬になると、地上に降り、枯れ葉の中などで越冬する習性を持つ。このため、11月頃、マツやヒマラヤスギの幹(地上2m)程の高さに、わらでできた「こも」を巻きつける。 春先に、この「こも」の中で越冬したマツカレハの幼虫を「こも」ともども焼却しマツカレハの駆除をする。 施術の時期的に冬支度のように思われているが、決して防寒目的ではない。
これによると、「こも巻き」をする木って、種類があるんですね。
私は、全部の木にするのかと思っていました。
また、別の目的かと思っていました。
やっぱり、無知って恥ずかしいですね~
私は、観光客が、特に子供が頭をぶつけても大丈夫な為かと思っていました。
だって、「こも巻き」って観光地しか見たことがないも~ん。
この、「こも巻き」の本来の目的ですが
冬に、虫が
「う~、さむ~」
って集める為にあるようです。
今までは、その虫が害虫ばかりと思っていたらしいです。
でも、改めて調べてみると、集まるのは益虫ばかりだったみたいです。
「今まで、わからんかったんかい?」
決められた事を、疑いもせずにやっていたのでしょう。
そういえば、以前に、よく似たような内容の話を聞いたことがあります。
よくは憶えていませんが、宮殿かどっかに、立ち番しなければいけない仕事があったとか?
なんで?
そう思い調べてみると、
そこには、昔、薔薇があって、その薔薇を守る為に、その仕事が出来たとか・・・
世の中を見れば、同じような事がたくさんあります。
習慣だから、決まりだから・・・
そのような言い訳を、ニュースでよく聞くような気がします。
特に、税金の使われる、お仕事で。
もうちょっと、考えて仕事をしてほしいです。
ところで、「こも巻き」はどうなるのでしょうか?
記事によると、”方法を検討したい”と書いています。
害虫の為ではなく、益虫のために続けてはどうでしょうか?
寒さの苦手な私なので、つい虫の気持ちになってしまいます。
マツの「こも巻き」効果に?、捕まるのは益虫ばかり
冬の間、マツの害虫駆除のために行われる「こも巻き」は、クモなどの益虫を大量に捕獲する一方、枯死の原因となる害虫にほとんど効果がないことが、兵庫県立大の新穂(にいほ)千賀子准教授(昆虫生態学)らの調査でわかった。
姫路城(兵庫県姫路市)で4年間に捕まったのは益虫55%に対し、害虫はわずか4%。逆効果にもなりかねず、今後の対策のあり方に一石を投じそうだ。
マツのこも巻きは、初冬にわらで編んだこもを幹に巻き付け、春先に外して焼く。暖かいこもに集まるマツカレハの幼虫などを一網打尽にできるとされる。
新穂准教授らは、姫路城で、外した直後のこも約350枚に、どのような虫がいるか2002年から05年まで調査した。
マツカレハ幼虫は02~04年は0~6匹、最多の05年でも44匹にとどまった。マツ枯れの最大の原因になるマツノザイセンチュウを媒介するカミキリはゼロだった。逆に、害虫を捕食するクモ類は毎年337~625匹、カメムシの一種のヤニサシガメも90~486匹確認された。
マツカレハ幼虫は、樹皮の裏側に多いという報告もあり、こもを外した幹の割れ目で見つかり、夏には多数のさなぎも見つかった。センチュウも幹の中に潜み、こも巻きでは退治できない。
マツのこも巻きは、江戸時代から大名庭園で行われていたと言われている。姫路城では1960年代から恒例行事になっている。しかし、効果が薄いという意見は以前からあり、マツの名所では、三保の松原(静岡市)や岡山後楽園(岡山市)で実施しているが、皇居外苑や京都御苑は20年以上前にやめた。浜松市は今季中止し、神奈川県平塚市も廃止を検討している。
新穂准教授は「こもは益虫に越冬場所を提供する面もあるので、続けるなら、益虫を逃がした後に焼く方法などを考えたほうがいい」と話す。
姫路城管理事務所は「確かにクモが目立ったが、益虫という認識はなく、ずっと焼却してきた。方法を検討したい」としている。
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