北海道旭川市の旭山動物園は、2012年度の入園者数が約162万人だったと発表した。前年比約10万人減で、07年度の約307万人をピークに5年連続の減少となった。 http://sankei.jp.msn.com/life/news/130407/trd13040719270008-n1.htm
動物園といえば、上野動物園が愛称の、東京都恩賜上野動物園(とうきょうとおんしうえのどうぶつえん)が有名です。では、なぜ上野動物園が有名なのでしょうか。その理由のひとつは、テレビが原因ではないでしょうか。なぜなら、テレビは、なぜか東京を基準に放送するからです。
テレビを見ていると、「日本初」と報道されることがあります。たとえば、「日本初、パンダの赤ちゃん誕生」って具合です。しかし、実際は、東京で初めてであって、日本初ではないことがありました。じつは、地方ではすでに、パンダの赤ちゃんが生まれています。それなのに、「日本初」と報道されたことがありました。このように、東京を中心に報道するテレビの影響で、東京にある上野動物園が有名になったのではないでしょうか。
さて、今回の北海道の旭山動物園ですが、有名な上野動物園の入場者数を抜いて、全国一の入場者数を記録したことがあります。ちなみに、旭山動物園は、上野動物園とちがって、パンダなどの貴重な動物がいるわけではありません。どこの動物園でもいるような動物しかいません。それなのに、全国一の入場者数を記録したことがあります。では、なぜでしょう。
それは、旭山動物園が、お客さんに、どこにでもいる動物を、ちょっと変わった見せかたをしたからです。その見せかたを専門用語で言うと、行動展示(こうどうてんじ)と言うようです。なんだか難しそうな言葉です。しかし、実際は、あるアイデアを実行したら、それがお客さんにバカ受け。それを専門用語で言うと、「行動展示」って具合ではないでしょうか。
では、どのように動物を見ることができるのでしょうか。たとえば、ホッキョクグマですが、普通なら、お客さんはホッキョクグマをオリの外から見ます。しかし、旭山動物園の場合、半球状の透明ドームから頭をだし、まるでホッキョクグマのエサとなるアザラシの視線で、ホッキョクグマを見ることが出来るそうです。だから、普通の動物園で見るホッキョクグマとでは、迫力が違うそうです。
そのほかにもいろいろあるようですが、そのようなアイデアのおかげで、口コミやニュースになり、旭山動物園は、日本一の入場者を記録することになりました。しかし、それも過去の話です。07年度が約307万人の入場者だったのに、2012年度は、約162万人だそうです。おおかた、ピークの半分の入場者です。動物園の入場者として約162万人は多いように思いましたが、この減少率を考えると、ちょっと心配です。
では、なぜこれほど入場者が落ちたのでしょうか。私は動物園に詳しくないのではっきりしたことは言えませんが、他の動物園も旭山動物園のアイデアをマネしているようです。そのため、わざわざ、旭山動物園まで行かなくても、他の動物園でも迫力ある動物を見ることが出来るので、入場者数が減ったのではないかと思います。
昔なら、アイデア一つで、長期にわたってお客を呼べました。しかし、情報社会と言われる今は、お客さんの興味もすぐに他にかわります。だから、次々にアイデアを出さなくてはいけません。しかし、お客の立場で考えると、とても楽しみではないでしょうかね~
旭山動物園、5年連続で入園者減
北海道旭川市の旭山動物園は7日、2012年度の入園者数が約162万人だったと発表した。前年比約10万人減で、07年度の約307万人をピークに5年連続の減少となった。
冬期営業も7日で終了し、期間中の入園者数は約32万人で、前年比約5万人減だった。園の担当者は「台湾やタイなどアジア圏からのツアー客は伸びているが、全国に魅力的な観光スポットができ、旅行客が分散したのではないか」と分析した。
冬季を屋内で過ごしていた動物を展示スペースに移動させるなどの作業をして、27日から夏期営業を始める。
今年11月にはキリンやカバを間近に観察できる新施設「大型草食獣館(仮称)」をオープンさせる予定で、入園者数の回復を目指す考えだ。 http://sankei.jp.msn.com/life/news/130407/trd13040719270008-n1.htm
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