原料用梅干し(白干し梅)については、賞味期限を省略できると県から回答があったそうです。
ところで、あなたは、賞味期限と消費期限があるのを知っていますか?
どうも、ある調査によると、この意味を誤解している人が多いようです。
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「消費期限」の意味、ご存知ですか? 過半数が誤解 – 暮らし
ところで、今回のニュースは、どう言う事?って思うかも知れません。
ちょっと、今までの経緯を説明します。
記憶に新しいと思いますが、昨年、食品偽装問題が相次ぎました。
その結果、4月から原料の流通段階での不正表示を防ぐため、業者間取引の段階で原材料や原産地、賞味期限などの表示が義務付けられたそうです。
私は、このように義務化されたことなど、まったく知りませんでした。
過去の問題を踏まえての義務化なので、いい事だと思います。
でも、それに対して、困る食品があります。
それが、今回の白干し梅です。
記事によると、「白干し梅は塩漬けの保存商品であり、永久的に腐敗せず、食品衛生上の危害をもたらす恐れはない」そうです。
う~ん、いまいちピンときません。
どのような問題が発生するのでしょうか?
”白干し梅に期限表示が義務付けられると、それぞれの農家の判断で出荷前に賞味期限を設定しなければならないため産地で混乱が生じる。賞味期限切れの白干し梅が大量に廃棄される恐れもあったという。”とあります。
確かにその通りです。
以前、テレビで100年間寝かした梅干ってのを見たことがあります。
100年経っても、ちゃんと食べられるようです。
もし、賞味期限が義務化されると、100年もつからといって、100年後の日付を入れると、100年後にその梅干は捨てられる恐れがあります。
確かに、このような場合、誤解を招く恐れがあります。
何かと、決まりだからと、有無を言わせず強要させるイメージのある法律です。
しかし、今回のように柔軟に対処される事によって、お堅いイメージが少し変わりました。
ところで、なんだか梅干が食べたくなりました。
今日の、晩御飯の一品は、梅干に決まりですね。
賞味期限の省略OK 業者間取引で白干し梅(和歌山)
日本農林規格(JAS)法の改正に伴い、業者間の流通段階でも賞味期限などの表示が必要になったことに関連して、紀南地方の梅関係団体でつくる紀州梅の会(会長=真砂充敏田辺市長)は19日、原料用梅干し(白干し梅)については賞味期限を省略できると県から回答があったことを明らかにした。今後は安全な保存食として売り込んでいくという。
昨年相次いだ食品偽装問題を受け、4月から原料の流通段階での不正表示を防ぐため、業者間取引の段階で原材料や原産地、賞味期限などの表示が義務付けられた。
田辺保健所は、白干し梅にも賞味期限などを表示するよう指導していたが、紀州梅の会は「白干し梅は塩漬けの保存商品であり、永久的に腐敗せず、食品衛生上の危害をもたらす恐れはない」と主張、期限表示の省略を県や保健所に要望していた。
県食品・生活衛生課は4月30日、白干し梅は食品衛生法上、容器包装形態から賞味期限表示を省略できると田辺保健所に回答。保健所が紀州梅の会に伝達した。
白干し梅は、農家が梅の重量の20%の食塩に1カ月以上漬け込み、出荷時に天日干しで乾燥させた1次加工品。ビニール袋で内包したものを10キロのふた付きポリエチレン容器(たる)に入れ、生産農家と梅干し加工業者の間で取引している。
紀州梅の会によると、白干し梅に期限表示が義務付けられると、それぞれの農家の判断で出荷前に賞味期限を設定しなければならないため産地で混乱が生じる。賞味期限切れの白干し梅が大量に廃棄される恐れもあったという。
同会は19日、田辺市役所で会見を開いた。芝耕三郎副会長は「生産者にとって賞味期限を設けることは難しかった。県の判断は、産地が一体になって取り組んだ結果。この機会に、梅干しの安全性をアピールしていきたい」と話した。
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