家の近くで火事があり、テレビでも報道されていました!

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なんか、マスクを通して変な匂いがします。

今から、2ヶ月前に、風邪をひき、それからず〜と、マスクをしています。

もともと、鼻が悪いため、冬場は鼻がつまっていて匂いがしません。

そんな状態なのに、何とも表現しにくい、変な匂いがします。

今、私はどこにいるか?

ブログを更新いているので、私の部屋にいます。

私の部屋が臭うの?

いえ、違います。

家の近所で、火事があり、その匂いが部屋の中まで入ってきています。

その火事ですが、夜の全国版のニュースで放映放送されていました。

場所ですが、私を特定する手がかりになるかも知れないので、それは秘密にしておきます。

さて、その火事ですが、私は仕事から帰ってくるまで知りませんでした。

そして、今回の火事の現場は、私が住むことになっていた場所でした。

もし、あそこに住んでいたら・・・・

考えただけで、ぞ〜〜とします。

本当に、ちょっとのきっかけで運命って変わるのかもしれませんね〜

最近、何か気分が優れなかったのですが、火事で何もかも失ったかも知れないと考えると、そんな憂鬱な気分もマシになりました。

毎日が単調で、楽しみがありません。

そして、将来に対する希望もありません。

なんか、世の中の不幸を一気に背負ったような気分です。

「あ〜、咳が止まらん、その上、腰も痛いな〜」

そんな事を考えなら、会社から家に向かっていました。

最近、お腹の膨らみがきになるので、仕事が終わるとジムに行っています。

しかし、今日は、腰痛がひどいので、家でおとなしくすることにしました。

すぐにでも、横になりたい気分です。

いったん横になると、もう動くきがしないでしょう。

一人身の私に、誰もご飯を用意してくれません。

そこで、帰りにスーパーによることにしました。

スーパーの袋を片手に、家までの道を歩いていると、目の前に、ポリ、いえ、警察がいるではないですか。

何か事件?

私の家の近くは、バカが多いので、よくもめごとあります。

だから、よく警察がきます。

「毎度のことか〜」

と思ったのですが、その警察の後ろに、紐のようなものが見えます。

よく見ると、テープのようです。

さらによく見ると、4〜5cm幅の黄色のテープに、立ち入り禁止の文字と、KEEP OUTの文字が見えます。

急に、私の好奇心がうなぎ上りです。

株価大高騰です。

一気に、ストップ高。

「なんだ?」

どうも、いつもの状況とは違うようです。

「もしかして、殺人?」

冗談に思うかも知れませんが、私は本当に殺人でも起こったのかと思いました。

なぜなら、私の部屋から見えるバカどもは、些細なことを大袈裟にいい、ちょっとのことで怒り出します。

そのため、バカの騒ぎ声をちょくちょく耳にします。

そんなバカが、勢いあまって、ブスッって事も無いとはいえません。

私の好奇心は頂点に達したとので、その警察官に何が起こったのか聞いてみました。

ちなみに、私は人間ぎらいのため、知らない人に話しかけるなんてことはしません。

そんな私が、敵でもある、警察に話しかけたのだから、どれくらい興奮していたか想像できると思います。

警察官は、私の予想をうらぎりました。

「火事です」

火事?

どうせ、たいしたことないだろう。

そう思いながら、黄色いテープの先を見ました。

さっと見る限り、どこが現場か分かりません。

私の興味は、ブラックマンデーなみの大暴落です。

一気に、ストップ安です。

「な〜んだ」

そのまま、家路をいそぎました。

それでも、やっぱり、どこが火事だったかきになったので、振り返りました。

すると、屋根がなくなり、窓ガラスが全部われたアパートが目にはいりました。

かなり大きな火事だったのでしょう。

そこそこ大きなアパートですが、もう、そこでは住めないでしょう。

まともに住めそうな部屋がありません。

もしかしたら、私もあそこに住んでいたかもしれない。

そう考えると、複雑な気分です。

今から十数年前のことです。

親が、何かにつけてうるさいので、一人暮らしすることにしました。

どこに住もうかと考えたのですが、わからないので会社の先輩に相談することにしました。

すると、家賃もやすいし、便利だということで、今の場所をすすめられました。

「どこにしようかな〜」

まず、不動産やを探すこといしました。

まったく分からない土地です。

適当に駅の近くをぶらぶらしていると、感じの良さそうな不動産屋をみつけました。

店に入ると、私とかわらないぐらいの年齢の男性がいました。

その人に、住むところ探していることを伝えました。

「ご希望は?」

その男性は、私に聞いてきました。

「とりあえず、安いところ」

間髪いれずに答えました。

当時も、今と同じぐらい貧乏のため、少しでも安いところ希望していました。

すると、棚からファイルを取り出し、私の前で広げました。

そこには、間取りと家賃などの詳細がファイルされていました。

家賃をみると、5万円ぐらいだったと思います。

予算オーバーです。

そこで、

「もっと安いと所ないですか?」

私は聞いてみました。

男性は、笑いながら

「もっと安いところですか〜」

そういいながら、別のファイルを出してきました。

それをみると、まだ予算オーバーです。

「もっと安いところ、安ければ何でもいいですから」

私も、笑いながら答えました。

男性は、ノリノリです。

「もっと、安いところですか〜、じゃあ、これは?」

4畳半で、1万数千円だったと思います。

「これでどうでしょう」

かなり、悪ノリって感じです。

建物の写真を見ると、かなりボロいです。

私は、それを見ていいました。

「う〜ん、すばらしい。このボロさがいいですね〜」

そして、私はそのアパートにすることにしました。

それが、今回、火事の現場です。

私は、本当に安ければ何でもよかったです。

なぜなら、そんなに長く住むつもりはなかったからです。

あの頃は、頑張れば給料も上がると考えていたため、すぐにマシなところに引っ越すつもりでした。

引っ越すつもりだったのに・・・

今の収入は、あの頃より下がっています。

とほほ・・・

さて、アパートが決まったので、実際に見にいくことになりました。

場所は、その不動産屋から近いため、現場まで歩いていくことにしました。

そこまでは、曲がりくねった、細道を通っていきました。

「いったい、ここはどこだ?」

そんな事を思いながら、男性の後をついていきました。

すぐに、そのアパートにつきました。

「ぼろい・・・」

男性は、玄関の昔ながらのドアを開け、自分のウチのように入っていきます。

管理人室は、玄関を入ってすぐ隣です。

「ど〜も」

そういいながら、男性は管理人室に入っていきます。

男性は、私が希望していることをつたえ、アパートを見ることの許可をえました。

まず、最初に、一階の奥に案内されました。

そこには、洗濯機がありました。

「ここが洗濯場」

管理人は、私にそのように説明しました。

それが説明が終わると同時に、男性は家賃の話をしました。

すると、そこで話がこじれました。

まさか、これのおかげで、この寒いなか火事ですべてを失うことを避ける事になるとは・・・

家賃ですが、不動産屋にだしていた金額では貸せないと管理人が言い出しました。

管理人の言い分は、

「洗濯機は、ただで使えるので、1000円は余分にほしい」

すかさず、男性は言い返します。

この言い合いは、私がこのアパートに住むにあたっての事だったのですが、人事のようにそのやり取りを聞いていました。

だんだん興味が薄れ、私は、既に別世界。

「はやく、話おわらないかな〜」

そんな事を考えていました。

その間、男性と管理人の攻防は続きます。

私は、キョロキョロとまわりを見ていました。

すると、男性が切れました。

他人の事に、そこまでならんでも・・・

私は、そんな風に考えていました。

男性は、管理人に捨て台詞をいい、その場を立ち去りました。

その男性の後ろ姿を見るだけでも、怒っているのがわかりました。

私は、その男性の後を、こそこそついていき、そのアパートを出ました。

男性は、

「話がちがうわ〜、今度のところは、管理人さんがいいから」

そういわれて、行ったところが、今のアパートです。

今思うと、いい管理人か?って思います。

掃除はしないし、廊下で騒ぐ。

騒ぐことに文句をいうと、出ていけっていうし〜

そう思いながら、一向に収入が増えることがないため、十数年住んでいます。

もし、あの時、不動産屋にあの男性がいなかったら・・・

もし、ちょっとでも運命の歯車がずれていたら・・・

もし・・・・

今頃、焼けたアパートを前に、私は呆然と冬の寒いなか立っていたかもしれません。

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